公式ルールは
日本ボッチャ協会
ボッチャ 
 白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのカラーボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。障害によりボールを投げることができなくても、勾配具(ランプス)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できます。
ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。




   
   
競技ボッチャとレクリエーションボッチャがありますが、レクリエーションボッチャのルールを紹介します。
1.設備と器具
(1) コート
 コートは、バドミントンコートを使用し、図1のとおりとする。

(2) ボール
 1セットは、赤ボールが6個、青ボールが6個、白色のジャックボールが1個である。マイボールの使用も認める。

2.ゲーム方式
(1) チーム構成は、3人1組とし、障害者2名以上とする。
(2) 競技は団体戦とし、予選リーグ、決勝トーナメント共に4ラウンド行う。1ラウンドとは、両チームが全てのボールを投げ終わったときとする。
(3) 1試合の試合時間は、20分間とし、試合時間を経過した場合は新しいラウンドに入らない。
(4) 1人が2球の持ち玉となるが、投球順については規制しない。
(5) 選手はアシスタントに競技の補助(ランプスの支え等)をしてもらっても良いが、助言、指示等を受けることは出来ない。但し、視覚障害者及び重度の知的障害者への助言は認めることとする。

3.勝敗
(1) 各ラウンドの得点を加算し、合計点がより多い方のチームを勝ちとする。同点の場合には、タイブレイクにより決定する。
(2) タイブレイクは、ジャックボールをクロスに置き、ジャンケンで、先攻・後攻を決定する。
(3) 投球は1人1投(チームで3投)とし、ジャックボールに一番近いチームの勝ちとする。
(4) タイブレイクの得点も加算することとする。
(5) 棄権したチームがあった場合、相手チームに6点を与える。

4.ゲームの展開
(1)  ジャンケンで先攻(赤ボール)・後攻(青ボール)を決める。
(2)  1ラウンドは赤の1番の人が、白のジャックボールを投げる。ジャックボールが有効だった場合、続けて同じ人が赤ボールを投げる。ジャックボールが無効の場合は、相手ボールとなり、青の1番がジャクボールを投げる。
(3)  赤1番→青1番と投げたら、次はジャックボールに近いボールが赤だったら青が投げる。以下、同様にジャックボールに一番近いボールでないチームが投げる。
(4)  スローイングゾーンの中であれば、どこから投げてもかまわない。どこに投げるかチーム内(選手同士)で相談してもかまわない。
(5)  以下の場合はファールとする。但し、注意(忠告)はするが、ファールとカウントしない。
@ 線を超えて投げた場合
A 線を踏んで投げた場合
B 審判の指示板が出される前に投げた場合
(6)  投げたボールやぶつけられたカラーボールがコート外に出た場合にはアウトとなり出たボールは直ちに所定の場所に置く。ジャックボールがぶつけられて無効となった場合はクロスに置く。
(7)  両チームが全てのボールを投げ終わったら、ラウンド終了となり得点をつける。得点は、ジャックボールの一番近くに赤(青)ボールがある場合は、ジャックボールとジャックボールから一番近くにある青(赤)までの距離を半径にして、ジャックボールを中心に円を描いて、その中に何個赤(青)ボールがあるかを判定する。赤ボールが3個あれば、3対0で赤の勝ち。ジャックボールから赤と青が1個ずつ等距離にあれば、1対1の引き分け。赤2個と青1個が等距離にあれば、2対1で赤の勝ちとなる。
(8)  審判がジャックボールを取り上げた時点でラウンドが終了する。選手は異議がある場合、得点を発表してから審判がジャックボールを取り上げるまでの間に、手をあげ審判に申し出る。選手は、ゲーム終了までいかなる場合であっても審判の了解を得てからでないとスローイングゾーンから出てはいけない。ゲーム中、進行等に異議がある場合は手をあげ審判に申し出ることを原則とする。
(9)  1ラウンドが終わったら、次は青が先攻となり同じようにゲームをする。